介護の仕事の給料についての話

初めまして!私は作業療法士の田中です。
医療・介護の世界にて作業長年働いることもあり、近年の介護業界の裏事情にも精通している自称「介護ウォッチャー」です。
ものすごい勢いで高齢化が進みつつある私たちの国日本ですが、これからの介護問題はどうなるのでしょうか。
私たちの高齢社会の一番の担い手といえば、やはり介護職員です。

やはり世間の介護職員へのイメージは
「汚〜い」、「きつ〜い」、「危険〜」、「低賃金」
などあまり良いものはありませんね。

しかし、介護の仕事は、私たちの国日本が国策として待遇を良くしようとしている稀な職業でもあります。
キャリアアップへのレールも着々と敷かれつつあるのです。
介護業界に関心がある方や、実際に介護の仕事に就きながらも将来が不安な方は是非この記事を読んでみてください。
これからの介護職員の明るい未来がきっと見えることでしょう。

日本の高齢社会はさらに進行中

介護 給料私たちの国日本の高齢化率は、2015年では26.8%ですが、2025年には30%を超える見込みです。
まさに国民の3人に1人が高齢者の時代になります。

実は、問題は高齢者全体が増えることよりも75歳以上の後期高齢者が増えることなのです。
75歳未満の高齢者では要介護者になる可能性はそれほど高くはありませんが、80歳を超えると約3割に介護サービスが必要となります。
よって介護需要は、2015年に比べて2025年には約40%も増加すると予想されています。
それに対して、介護職員は大きく不足します。
2025年には、介護サービスの利用者は今よりも増えるため、253万人の介護職員が必要となりますが、今の増員ペースでは215万人程度しか人員を確保できないとされています。
そのため、35万人程度の介護職員が不足すると予想されます。
2017年時点でも充足率は94%に止まっていますが、2025年には充足率が85.1%まで低下します。
これから自分も高齢者になることを考えると、とても心配ですね。

介護職員の給料の実態

なかなか、充足率が上がりそうにない介護職員ですが、そのくせ待遇が良いとは言えないことが背景にあります。

介護の仕事はとてもやりがいがあるものです。
介護業界に興味がある方や、これから介護職員を目指そうという方もきっと多いでしょう。
しかし、待遇が良くないことで介護の仕事へ尻込みしてしまう方や、将来が見通せなくて今いる職場から去ろうとしてる方も決して少なくないでしょう。
介護職員は、無資格でもできる仕事ですが、無資格者の平均月給は196,423円に止まります。
年収にすると300万円未満というところでしょう。

保育士や歯科助手などと比べて無資格者の給料は高いとは言えない状況です。
そのため介護や医療はある意味資格が物を言う世界です。

介護職には介護福祉士という国家資格があり、さらにケアマネージャーという認定資格もあります。
また、国がサポートする介護職員キャリア段位制度という仕組みも最近できました。
では、これらの資格取得や制度活用によって給料がどのように変わるのかを考えてみましょう。
介護の仕事に関心がある人なら、この先を読まないときっと後悔しますよ。

稼ぐ介護職員!その経歴とは

介護 給料無資格やパートタイマーでは、低賃金と言われて仕方のない介護職員ですが、正職員となり経歴をアップすることで400万~500万以上の年収を狙える職場は確実にあります。
では、どのような経歴アップが待遇の向上につながるのかを、厚生労働省の資料をもとに読み解いてみましょう

まず、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級相当)を終了すると
それだけで月給は15,000円ほど上がります。

さらに介護福祉士の資格をとると、平均月給は236,596円まで上がります。
無資格と比べると月給で40,000円以上は高いことになりますね。

介護職員を長く続けるとすれば、最低でも介護福祉士の資格は必要と言えます。
さらに、ケアマネージャーの資格を取得することで月給は274,471円となります。
あくまで平均ですから、もう少し良いとことが見つかれば、月給30万円、年収400万円以上も決して夢ではありません。
このぐらいになると、准看護師やリハビリ職とも大きな差はないということになります。

つまり、無資格の介護職員の給料は確かに安いのですが、介護福祉士やケアマネージャーの資格まで取得することで医療介護系の職種としては必ずしも低いとは言えないのです。
さらに、介護職員のキャリアアップはこれだけではありません。
国は平成24年に介護職員キャリア段位制度を作り経歴アップを支援しています。

これは、まだ始まって数年の制度ですが、すでに7段階中の4段階までの内容が明らかになっています。
この仕組みの中でアセッサーと言われる介護職員の管理職相当の経歴を満たすことによりさらに手当が付きます。
手当の額は職場によって差があると思われますが、私が知っているところでは、約10,000円程度です。
同様に、喀痰吸引研修を終了することにより少なくとも月数千円は手当が付きます。

まさに介護職員の給料は経歴次第ということが言えます。
さらに、職場の中で主任や係長、課長、部長などに昇進すれば管理職手当や基本給も上がるでしょう。
まあ、ここまで行けば、法人や職場に無くてはならない立場になっているでしょうから、給料と共に様々なやりがいも手に入れることができるでしょう。
どうですか?、なかなか夢がありますね。
これらのことを知ってからは私も高校生の息子に将来の進路として介護業界を勧めているぐらいです。

介護の仕事のやりがいと待遇

私がよく知っている知人の介護職員の中には、特別養護老人ホームの施設長を務めている人もいます。
また、努力して身につけた知識や技術を生かして介護研究所を作り講演活動で日本中を飛び回っている人もいます。
テレビの介護教室に出演している有名な方もおられますね。
もちろん、皆んながそのような経歴をたどることはないでしょうが、ケアマネージャーやアセッサークラスの段階に達していいる人は全く珍しくありません。
本当に努力と経歴次第で給料には大きな差がつくのです。
将来は介護のカリスマ講師になって、人気ユーチューバーを凌ぐ大活躍というのも悪くないですね!

介護の仕事は本当にやりがいのあるものです。
身体が不自由だったり認知症があったりする高齢者の生活を支えることは並大抵ではありませんが、それができるのが介護職員です。
人が敬遠するような仕事にやりがいを持って従事できるのは素晴らしいことです。

でも、待遇がついてこないと長続きはしません。
そのために、国が後押しして介護職員の待遇を改善しつつあるのです。

先ほどご紹介したキャリア段位制度では、さらに上位に認定介護福祉士という職種まですでに想定されています。
もちろん、そこまでたどり着くには努力も必要ですが、介護報酬に加算がつくことで職場にもメリットがありますので、認定取得のために職場も後押しをしてくれると思われます。
そう考えると、今後数年から10数年後には介護職員の待遇がかなり改善されている可能性は高いでしょう。
そう、できる介護職員は稼げる介護職員でもあるということです。

介護職員の経歴と給料のまとめ

私たちの高齢社会は大丈夫?

2025年には、3人に1人が高齢者となり、介護が必要な人が2015年よりも40%増えると言われています。
それに対して、介護職員は35万人足りない状況!

介護職員の給料の実態

無資格者の平均月給は196,423円で、年収で300万円未満。介護福祉士やケアマネージャーの取得、介護職員キャリア段位制度に活用によりどのようにかわるのでしょうか?

稼ぐ介護職員!その経歴とは

介護福祉士とケアマネージャーの資格取得で、年収400万円以上は夢ではない。
さらに努力と経歴を重ねることでさらなる待遇向上も!!

介護の仕事のやりがいと待遇

今後、数年から10数年度には、仕事のやりがいに加えて待遇もかなり改善!!!



投稿者プロフィール

作業療法士の田中です。
作業療法士の田中です。
30年以上に渡り作業療法士という仕事をやっています。
現在は老人保健施設のリハビリの管理職として勤務をしています。
介護の資格は作業療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーターを取得しています。
こちらでは介護のシステムや介護機器についての記事を書いてゆきます。