※この記事は約4分で読むことができます。

どうも!、私は医療・介護の世界にて長年働いており、近年の介護事情にも精通している作業療法士の田中です。
最近は、脳科学ブームです。
テレビでもラジオでも、脳科学者の先生たちが脳に良いお話をしてくれますね。
脳の健康は、元気な人たちだけでなく、介護が必要な高齢者の方々についても重要なテーマです。
家庭や介護施設などで高齢者に関わっていると、絶対避けられないのは認知症の問題ですね。
認知症は、最初はごく軽い物忘れから始まりますが、進行すると徘徊などの問題行動も出現してきて、本人も周りも本当に大変ですよね。

実は、そんな認知症を予防する方法があります。
それは、脳を鍛えることです。
身体と同じように、脳も使わないと機能が低下します。
脳トレで脳を鍛えましょう。
残念ながら、認知症が進んでしまってからでは、もう遅いのです。
今回は、そんな認知症予防に効く脳トレについてお話ししましょう。

介護場面でも使える脳トレは誰のため?

脳トレに取り組んだ方が良い方とは、どのような人でしょうか?

次のような自覚がある方々は要チェックです。

  • 最近、物忘れが多くなってきた
  • 人の名前や漢字が思い出せなくなってきた
  • 言いたいことがなかなか言葉にならずにもどかしい

以上のような方は、認知機能に対して、少なからず不安を感じているのではないでしょうか。
そのような時は、軽い運動やバランスの良い食事と共に、脳トレにも取り組んでみてはいかがでしょうか?

また、以下のように、より積極的に脳を鍛えたいという場合も脳トレは有効です。

  • 創造性を高めたい
  • 記憶力を向上させた
  • 言葉を駆使して、コミュニケーション能力を高めた
  • 自制心を強くしたい
  • 認知症になりたくない、なるのが怖い

以上のような方々は、より前向きに脳トレに取り組むと良いでしょう
実際に身体を鍛えるのと同じように、脳を鍛えることには意味があるのです。

介護場面での脳トレには効果はあるの?

脳トレには、実際のところ効果はあるのでしょうか?
実は、これまでに様々な研究がなされています。

脳の活動を見る方法 MRIや光トポグラフィの活用
実際に脳の働きを見る方法はありませんが、画像検査を利用して脳の働きを見ることは可能です。
いくつかの方法がありますが、有名なものに機能的MRIや光トポグラフィなどがあります。
どちらも、何かの課題を用いて、脳を使っている最中の血流の変化などを記録するものです。
脳の働きが増している部分は血流も増加する傾向にあります。
これらの画像検査から、脳は、単に物を考えているだけの時より、考えながら手を使ったり、音読したりする方がより働くことが分かっています。

記憶力や前頭葉の検査の応用
記憶力の変化を見る研究もあります。
MMSEという認知症の検査法を利用して行います。
高齢になり、やや記憶力に停滞が見られるような人たちに脳トレを実施すると、記憶力に回復が見られることが分かっています。

また、前頭葉という動物の中で人が最も発達している部位の機能を検査する方法を利用することもできます。
前頭葉には、行動をコントロールすしたり、物事を思考するなどの大人として重要な機能があります。
年とともに、怒りっぽくなるなどの傾向が見られる場合は、この前頭葉の機能が低下している可能性があるのです。
脳トレにより、これらの前頭葉機能も改善することがあります。

脳トレの効果は、介護予防だけではなく、既に要介護者となっている認知症にも効果があることが分かっています。
実際にリハビリテーションの分野では、多くの施設で「認知症リハビリテーション」として実施されています。

さあ、脳トレをしましょう

では、実際に脳トレをどのように行えばよいのかを考えてみましょう。

先ずは、現在の脳の働きをチェック

先ほどご紹介したいくつかの検査の中には、素人でも簡単に実施できるものもありますが、できれば専門家に検査してもらいたいところです。
病院や介護機関などでは簡単にできますので、興味がある方を一度ご相談下さい。
ただ、どこに相談してよいか分からない場合は、このステップは省略しましょう。

毎日脳トレを行いましょう

パズルを使った脳トレ

クロスワードパズルなどがおすすめです。

計算系脳トレ

四則演算などの簡単な計算問題から始めましょう。
いきなり難しいことを行うよりは、簡単~やや難しいことを沢山行う方が効果的です。

ゲームを使った脳トレ

オセロや将棋など、以前から馴染んでいるものが良いでしょう。

会話

人とのコミュニケーションは、脳の健康に非常に重要です。
元々、お話好きの女性などは、おしゃべりするだけでもかなり脳を使うことが分かっています。
無口な男性の場合は、ゲームなどを媒介にしたコミュニケーションが有効です。

運動

実は、運動は脳トレになります。
有酸素運動が前頭葉の血流を向上させることは、すでに科学的に証明されています。
応用編として、ウォーキングなどの軽い運動に簡単な計算問題や音読を組み合わせるようなトレーニングをあります。
運動と頭の両方を使うことでの、より脳の活性化が期待できます。

最近では、スマートフォンやタブレットのアプリを使った脳トレも多くありますので活用しましょう。
年寄りは、スマホが苦手などと思わずに、新しいことに積極的に挑戦した方が良いです。
アプリの脳トレ効果に加えて、新しいことへの興味が脳を刺激します。
方法を若い人に尋ねたりすると、コミュニケーションの機会も増えてさらに効果的です。

介護現場での脳トレのまとめ

1,「介護場面でも使える脳トレは誰のため?」のまとめ
脳トレは、物忘れが気になる人や、積極的に脳を鍛えたい人に効果的です。

2,「介護場面での脳トレには効果はあるの?」
脳トレの効果は、様々な場面で証明されています。
すでに、多くの高齢者施設でも実施されています。

3,「さあ、脳トレをしましょう」のまとめ
脳トレには、パズルや計算系、ゲーム系など沢山の種類があります。
また、運動も脳トレになります。



投稿者プロフィール

ケアマネージャー健治
ケアマネージャー健治
私は特別養護老人ホームにて介護福祉士として10年勤務した後、現在は居宅介護支援事業所のケアマネとして勤続4年となります。
そのため、特別養護老人ホームと在宅介護についての経験があります。
今までの経験をもとに介護という仕事を紹介してゆこうと思います。

ケアマネージャー健治のプロフィール