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介護でよく使われている歩行器と杖6選

介護 杖 歩行器
どうも、作業療法士の田中です。
高齢者の歩行支援器具としてよく知られているものに、歩行器がありますね。
よく知っているよ!という方も多いでしょう。
でも、最近はいろいろなタイプがあります。
うっかり使い方を間違えると、とても危険な場合もありますよ。
今回は、そんな歩行器と杖についてご紹介しまししょう。

歩行器や杖!どんな人が使うの?

ここでご紹介するのは、医療や介護の分野で知られているものです。
赤ちゃんの歩行器や、量販店で見かけるシルバーカーとは少し異なります(似ているところもありますが)。
どんな方が対象でしょうか?

  • 高齢者や病気後などで足腰に衰えが見られる方
  • 脳卒中や脊髄損傷などで、運動マヒがある方
  • 下肢や背骨の骨折後など
  • 変形性膝関節症、変形性股関節症、関節リウマチなどの骨や関節の病気の方
  • パーキンソン病などで歩行障害がある方

などです。

歩行器と杖の特徴とは?

歩行器は足腰の力が弱った場合に便利ですが、両手が使えないと使用が難しいです
歩行器歩行を開始するのは、両手で支えればなんとか歩けるぐらいの方でしょう。
リハビリ室には平行棒という訓練器具がありますよね。
これで歩ける方なら、徐々に歩行器を試すことができます。
ただ、構造的に両手を使うことが条件ですので、脳卒中後のように半身のマヒが強い場合は難しいと思われます。

杖を使うためには、歩行器歩行よりもバランスが必要です
杖歩行は、歩行器歩行よりもバランスが必要です。
杖には、いろいろなタイプがありますが、高齢者に用いられるのは、主にT字杖と呼ばれる1脚杖と4脚杖などです。
開始するタイミングは、片手で手すりを持って歩けるようになった時期でしょう。
こちらは脳卒中後の半身マヒの方にも使われることが多いですね。

歩行器と杖は介護保険でレンタルできます

介護保険制度には、デイサービスやホームヘルパーなどのサービスに加えて、「福祉用具貸与」や「福祉用具購入」などの制度もあります。
歩行器と一部の杖は、この「福祉用具貸与」の対象ですので、よく覚えておきましょう。
慌てて、量販店などに駆け込まないようにお願いしますね。
料金は、一月に数百円程度の利用料ですみます。
疑問に感じたら、必ず担当のケアマネージャーさんに相談してください。

歩行器と杖!選び方と調節の仕方

歩行器や杖は、調節が必要です。
身体に合わない使い方をすると、危険な場合がありますのでご注意ください。
気になる場合は、ケアマネージャー、福祉用具の業者、リハビリの職員などにお尋ねください。

では、代表的なタイプをご紹介しましょう。いざという時に困らないように、どのようなタイプがあるかをしっかりと知っておいてくださいね。

よく使われる歩行器と杖!これだけ知っておけば間違いない6選

介護 杖 歩行器

①四輪歩行器A

病院や介護施設でよく見かけるタイプで、四輪歩行器の標準的なものです。
キャスターを転がして進むことができ、方向転換も容易です。
ただ、前後の幅が結構大きいため、施設などでは使えますが、自宅では難しい場合が多いです。
また、ブレーキがないため危険な場合があります。
あくまで、病院や施設用と思ったほうがよさそうです。

②四輪歩行器B

①よりも使い勝手がよいタイプです。
①と同様に、腕をもたれかけさせることができて、なおかつブレーキ操作が可能です。
後方へは進まないようにストッパーも装備されています。
前後幅もややコンパクトなため、自宅の廊下での使用も可能です。
簡単な荷物入れもついています。

③四輪歩行器C

②のタイプよりもバランスが良い人向けです。
腕でもたれるのではなく、グリップを把持して操作する方式です。
②と同様に、ブレーキと荷物入れも装備されています。
似たものに、量販店などでも購入できるシルバーカーがあります。
物によっては、荷台に腰掛けられるタイプもあります。
ただ、要介護者の方は、ぜひ介護保険制度でのレンタルを利用されてください。
安全性において、より信頼ができます。

④固定型歩行器

歩行器全体を持ち上げて歩きます。
四輪タイプよりも安定性があります。
軽量なので、持ち上げることには力はいりません。
手すり代わりになるので、ベッドの横に置いて使うケースも多いようです。
同じような形状で、左右交互に動くタイプの交互歩行器というのもありますが、やや安定感に欠けますのでご注意ください。

⑤四輪固定型歩行器

四輪歩行器と固定型歩行器を組み合わせたものです。
軽量でコンパクトなので、四輪歩行器よりは場所を選ばないと思いますが、ブレーキがないので注意が必要です。

⑥4脚杖

3脚のものもありますので、正確には多脚杖といいます。
1脚杖よりも安定感があります。
ただ、4脚分の支持面が必要なため、狭い廊下などでは使い勝手がよくありません。
可能であれば、1脚杖へ移行するか、手すり歩行との併用もご検討くださいね。

介護に使う杖と歩行器のまとめ

「歩行器や杖!どんな人が使うの?」のまとめ
医療や介護分野で使われる歩行器や杖は、高齢者などが対象となります。

「歩行器と杖の特徴とは?」のまとめ
歩行器は足腰の力が弱った場合に便利ですが、両手が使えないと難しいです。
杖を使うには、歩行器歩行よりもバランスが必要ですので、注意しましょう。

「歩行器と杖は介護保険でレンタルできます」のまとめ
歩行器と一部の杖は、介護保険でレンタルできます。
ケアマネージャーに相談して、賢く使いましょう。

「歩行器と杖!選び方と調節の仕方」のまとめ
歩行器や杖は、調節が必要です。
わからない場合は、専門家に尋ねましょう。

「よく使われる歩行器と杖!これだけ知っておけば間違いない6選」のまとめ
いろいろな種類の歩行器や杖があります。
違いを理解して、上手に使いましょう。



投稿者プロフィール

作業療法士の田中です。
作業療法士の田中です。
30年以上に渡り作業療法士という仕事をやっています。
現在は老人保健施設のリハビリの管理職として勤務をしています。
介護の資格は作業療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーターを取得しています。
こちらでは介護のシステムや介護機器についての記事を書いてゆきます。